大神楽がやってきた

篠山の短い秋の終わりを告げる風物詩といえば、伊勢大神楽です。

獅子舞が各家をまわってお札を配り厄払いをする回檀のほかに、
神社の境内などで奉納される総舞もあります。
総舞は、獅子舞だけでなく、放下芸と呼ばれる曲芸や漫才などもあって楽しいものです。
11月25日に、雲部地区、泉の八幡さまの境内で奉納された総舞の様子をご紹介します。

森本忠太夫社中の皆さん。
伊勢大神楽は、一年をかけて西日本の檀那場をめぐる、「旅のお神楽」です。
篠山では晩秋の風物詩なのですが、盛夏にやってくる地域もあるということですね。

ひんやりとした風に乗って運ばれてくる笛と太鼓の音に誘われ
手作りの獅子頭を携えて、まっさきにやってきたのは子どもたちでした。

笛と締太鼓は回檀での定番ですが、総舞ではそれにカスタネットのような鉦が入ります。
この準備の間から、チャンチャカチャンと明るく響きはじめるそれはなんと三拍子。
大神楽の始まりを、華やかに知らせます。

まず、八幡さまに獅子舞を奉納してから、境内で四方を清めるように舞が始まり、

短刀や傘、お茶碗や酒徳利をつかった曲芸が続きます。

高い!高い!

普段はこんなに子どもの姿を目にすることがないので、少しびっくりするのですが
ここを離れて、同じ市内でも通勤などの便のよい市内西部に暮らす人も多く、
そういった方のなかには、秋祭りには帰れないけれど、この大神楽には帰るという人も多くいらっしゃるとのこと。

さあ、これで来年もきっとよい年になることでしょう。