中井権次一統

「丹波の祇園さん」で有名な、日置の波々伯部神社(ほほかべじんじゃ)。
ひっそり静かなたたずまいで、年越しマラソンやお祭りなど
氏子でなくとも、折に触れ足を運ぶお宮さんですが、
よくみると、とても迫力のある彫刻が一面に施されています。
 
これらを掘ったのが、中井権次正胤。中井権次一統、八代目の彫刻師です。
中井権次一統は、中井道源を初代とする、丹波柏原藩の宮大工、中井家の一統。
 
四代目の言次君音(ごんじきみね)以後、九代目の貞胤(さだたね)まで神社仏閣の彫刻師として
丹波地域を中心に、兵庫県、京都府におびただしい数の彫刻を残しています。
六代目より、権次を名乗り襲名するようになったことから中井権次一統と呼ばれているんですって。
 
篠山東部の地域には、波々伯部神社のほかにも日置の弓月神社や
雲部の熊按神社(くまあんじんじゃ)、泉八幡宮などで中井権次一統の作品を目にすることができます。
 
壮麗な彫刻を追いかけて、
カメラもってポタリングというのも楽しそうですね。