2023年9月2日。今回で5回目となるくもべマルシェでは、40店舗以上の出展者が参加しました。数多くの出展者の中でも、今回は地元の小学生・高校生による「キッズフリマ」さん、「兵庫県立篠山産業高等学校 機械工学科」さんを取材しました。
くもべマルシェ — 出展者インタビュー —
キッズフリマの皆さん
【地元の小学生たちが二度目の出店】
「いらっしゃいませ!」
くもベマルシェの屋外出店、7月に完成したばかりの芝生広場に出入りする人たちを元気な声で出迎えてくれたのが「キッズフリマ」のみなさん。城東小学校に通う雲部地区に住んでいる子どもたちが、それぞれの好きなものを持ち寄って販売をしています。
売り場に並ぶのはポーチやストラップ、ヘアピン、くるみボタンなど手作りのものも多く、見ているだけで心が温かくなるようなものばかりです。
【前回の経験を活かして】
この日マルシェを訪れた人の中には、子どもたちの小学生とは思えない、しっかりとした接客に驚かされた方もいるのではないでしょうか。
「キッズフリマ」は今回が二回目の出店で、前回の反省を活かして積極的な声掛けを心がけていたのだそう。前よりもいいものにしようと取り組む姿勢には感心するばかりです。「積極的な声掛けをしたら、前よりも多くの人が買ってくれてうれしかった。」そう言って笑う姿はすっかりベテラン出展者の風格です。
【かけがえのない思い出に】
「絶対に来年も出店したい。」
そう力強く語るのは小学5年生の女の子。小学生だけが参加できる「キッズフリマ」。来年6年生になる彼女にとって次が最後の1年になります。「最後の1年になるのがさびしい」と思ってもらえるほど、「キッズフリマ」は子どもたちにとってかけがえのない思い出になったようです。
「キッズフリマ」は城東小学校に通う雲部地区に住む子どもなら、だれでも参加可能です。この文章を読んでいるそこのあなたも、一緒にかけがえのない思い出をつくりませんか?
兵庫県立篠山産業高等学校 機械工学科の皆さん
【仲のいい仲間たちと】
「いらっしゃいませ!」と元気な声が里山工房くもべの広場に響いています。来場するお客さんも高校生の頑張る姿を見て笑顔を浮かべています。
今回くもべマルシェに参加したのは兵庫県立篠山産業高等学校・機械工学科の3年生。くもべマルシェには先生の紹介で参加を決めたそうです。仲のいいクラスメイトと楽しみながら、ワークショップの「マグネットづくり」をしていました。
【たくさんの学びがあった】
くもべマルシェの感想をお尋ねすると、「商品を売ることの大変さが分かったが、お客さんが集まって来てくれると凄く嬉しい」と答えてくれました。
最初は商品を売ることに時間がかかり、利益を出すことは難しいことだと実感したそうです。ですが、「値段を安くしても売れないときは売れない。だから、まずは自分たちが楽しむことが大切なのだ」と気づき、お客さんとコミュニケーションをとることを大事にしていました。
【もっと魅力的な作品づくりを】
最後に今後の目標についてお聞きすると、「マグネットだけではなく、コースターやキャンドルも提供したい」とのことでした。新しいワークショップを取り入れることで、自分たちの作品を楽しみにしてくれている人たちに「見ていて面白い。やってみても楽しい。」と感じてほしい。そのために試行錯誤していきたいと答えてくれました。
自分たちもお客さんも“楽しい”と思える場づくりをしたいという気持ちが伝わってきました。
2023年9月11日
取材 / 記事作成 兵庫県立大学環境人間学部 岡本真弥(キッズフリマ), 澤田陽世理(兵庫県立篠山産業高等学校)