2023年9月2日。今回で5回目となるくもべマルシェでは、40店舗以上の出展者が参加しました。数多くの出展者の中でも、今回はハンドメイド作品を販売されていた「ゆめいろcafé あさよし」さん、「MUUUA/ジェルキャンドル 」さんを取材させていただきました。

くもべマルシェ — 出展者インタビュー —

ゆめいろcafé あさよしさん

【地域貢献がしたい】

きらきらと可愛いハンドメイド作品が宝石箱のように輝いているお店は、あさよしさんが出店する「ゆめいろcafe」。カフェにいる気分で、“まったりほっこり”お気に入りの作品を見つけてほしい、という想いから数多くの作品を販売しています。

くもべマルシェには第一回から継続して参加しているとのことですが、くもべマルシェは天候に左右されず室内販売も出来ることが参加を後押ししてくれたそうです。また、地元が篠山なので、「地域貢献もできるかな。」という想いからも参加されています。

【お客様との会話を大切に】

マルシェをする上で大切にしていることを尋ねると「お客様との会話をすること」と答えてくださいました。「アクセサリーの色が足りないとか、自分の好きな色がないとか言われるとやっぱり悲しくなる。だから会話をしてヒントをもらい、いろんなことに対応できるようにしたい。」とのこと。

実際にお客様の要望から作成された作品も販売されており、どなたでも手間なく使用できるバレッタや留め具がゴムでできたブレスレットなど、お客様に喜んでもらいたいという想いが伝わってきました。

【マルシェの変化】

初回から参加されていることもあり、各回のマルシェの変化についてお聞きすると、集客はかなり増えたとのお答えがありました。もちろん初回も集客はありましたが、回数を重ねるごとに参加する作家さんや、マルシェの情報を発信する方が増えたことでファンの方々が大勢来てくれるようになったそうです。

また、主催者の金崎さんが「横のつながり」を大切にしてくださる方なので、作家さんの知り合いも増えたそうです。マルシェで顔を合わせるたびに楽しくお喋りができて良い関係が築けている、とのことでした。

お客さんの数が増えたことに加えて、出展者同士のつながりができるマルシェは、やはり“人々を結ぶ場所”になっているのだなと感じました。

【今後に向けて】

今後の活動についてお聞きしたところ、「もし次回もくもべマルシェがおこなわれたら、ぜひ参加したい」と答えてくれました。今回は「シャカシャカレジンキーホルダー」というワークショップを行いましたが、次の機会はまた別の新しい内容を考えていきたいとのことです。

「前回もマルシェで購入しました、とか、作品が可愛いと褒めてもらえることが一番作っていて嬉しいし楽しい。」と話されており、ファンの方を飽きさせないためにも、どんどんと新しい作品に挑戦したいという熱意が伝わってきました。

MUUUA/ジェルキャンドル 酒井のどかさん

【地元篠山のマルシェ】

里山工房くもべ2階、廊下を進んだ音楽室の一角でかわいいキャンドルが目を引くお店は、酒井のどかさんが出店する「MUUUA」。くもべマルシェに参加するのは今回でなんと3回目。今回もこだわりのかわいいキャンドルを用意してお客さんをお出迎えします。

酒井さんは地元が篠山で、その関係からくもべマルシェの存在を知りました。第2回のくもべマルシェではお客さんとして参加しましたが、そこで「いいなあ」と感じ、第3回では出展者としての参加を決めたそうです。

【楽しいが原動力】

マルシェに参加する上でのやりがいをお尋ねすると、難しいなあと笑いながらも「楽しいから、それだけかな」と答えてくれました。酒井さんは特にキャンドルを作っている時間が一番楽しいそうです。

MUUUAではワークショップも行っており、どのような香りなのか、どのようなさわり心地かなど、お客さんとのやり取りもあるといいます。お話をお聞きする中でも、「これはマンダリンの香り」「大人の人もジェルキャンドルは感触が楽しいって言ってくれる」と、色々な種類のキャンドルを見せてくれました。そんな素敵なキャンドルを作れるワークショップは大人心も子供心もくすぐるようです。

【品質のいいものをお客さんの手に】

続いてマルシェにおいて大切にしていることについて、「品質はやっぱり売り物なので、基本的にできるだけ新しいものばかりにして、作り置きはあまりせずに毎回新しいものを作り直して出している」と教えてくれました。キャンドルは日差しにあたるとすぐに劣化してしまうそうです。何度も作り直すのは大変なことのように思えますが、「作ることが楽しい」と笑顔を見せる酒井さんはそれすらも楽しんでいるように見えました。

【品質のいいものをお客さんの手に】

最後に今後についてお聞きすると、「このまま、安定で」と話す酒井さん。地元のこの場所でいろいろな方がワークショップに参加してくれる現状を続けていきたいそうです。実際にお話を聞く前にお見かけした際も、いつもワークショップのスペースには子供大人関係なくお客さんの姿がありました。

インタビューをする中、その節々で強いキャンドル愛を伝えてくださった酒井さん。その酒井さんの“好き”がこの場所で酒井さんと訪れるみなさんを繋げているようです。

2023年9月11日 
取材 / 記事作成 兵庫県立大学環境人間学部 澤田陽世理(ゆめいろcafé), 近野悠(MUUUA)